株式会社LIXIL TH統括部 グッドリビング研究所様が運営する「Good Living友の会」。会員である工務店やリフォーム会社が抱えているさまざまな課題に対してソリューションの提案を通じて、お客様の課題解決の支援に取り組んでいます。

グッドリビング研究所様ではこのたびビジネスゲーム研修とアクティブヒアリング研修を実施し、マーキュリッチの西野浩輝が研修講師を務めました。グッドリビング研究所所長の冨島英二様とグッドリビング研究所ソリューション企画Gリーダーの中江勇太様に、研修を実施された狙いや手応えについてお話をうかがいました。

「お互いのことをよくわかり合う機会」を設けたいと考えた

― 御社におけるグッドリビング研究所様の役割、業務内容について教えてください。

冨島様 当社は建築材料・住宅設備機器メーカーとして、コントラクター様とお呼びしている工務店様やリフォーム会社様に対して、キッチンやバスルーム、窓などの商品を販売しております。そうした中でグッドリビング研究所の役割は、コントラクター様が抱えているさまざまな課題について、その課題解決につながるソリューションを当社の営業職の社員とも連携しながら、コントラクター様にご提案するというものです。現在、研究所内には32名の社員が在籍しています。

― 今回、研究所として研修を実施することにされた目的は何でしょうか。

冨島様 まず重視したのは、研修を通じてメンバーが「お互いの強み弱みをよく理解し合う」ということでした。

と言いますのは、当社では新型コロナウイルスの発生以前から在宅勤務制度を導入していたのですが、コロナ禍になってからは、在宅で働くというスタイルが完全に基本になりました。当社では、在宅勤務を中心とした働き方は、コロナ禍での一時的なものではなく、今後も働き方の基本となっています。自分ひとりで完結できる仕事は在宅でおこない、「アイデアを出し合う」などの社員間のコミュニケーションが必要になる仕事が発生したときには出社するといった働き方に変えていこうというわけです。

ただし、社員間でコミュニケーションを取りながら、より良いアイデアを出し合っていくときには、メンバーがお互いの人となりをよく知っており、信頼関係を構築できていることが大切になります。けれどもコロナ禍以降は、リモートでのやりとりが多くなり、そのため会議などでの会話の内容もどうしても実務的なものだけにとどまりがちでした。私自身、この部署に来てから2年になりますが、直接対面で話をしたことがないメンバーもいました。

そこでまずは集合研修を開催することで、メンバー全員が顔を合わせる機会を設定したいと思いました。そのうえで今回、研修メニューの中にビジネスゲーム研修を取り入れたのは、みんなで一緒になってゲームに取り組んでいく過程で、自己理解とともに、メンバー同士の相互理解を図ることができるのではないかと考えたからです。

ベテラン社員にも有益な研修になると判断

― 研修によって、メンバーにはどんなスキルやマインドを身につけてほしいと考えていましたか。

冨島様 メンバーの主体性を伸ばせる場になればと考えました。例えば研究所内には、ウェブマーケティングを担当しているグループもあれば、現場でお客様とリアルに接しているグループもあります。それぞれのグループが別々に活動するのではなく、お互いに主体的に相手の考えや意見を上手に引き出しながら、活発にアイデアが出せるようになれば、互いのグループの活動が連動し、研究所全体の成果につながることが期待できます。今回、ビジネスゲーム研修とともに、アクティブヒアリング研修を実施することにした狙いもそこにあります。

― 研修会社にマーキュリッチを選ばれた理由は何でしょう。

中江様 「マーキュリッチさんがいいのではないか」と提案したのは、私です。私は以前、当社の労働組合が主催したアクティブヒアリング研修やリーダーシップ&プレゼンテーション研修を受講したことがあったのですが、その研修で講師を務めていたのが、マーキュリッチの西野さんでした。

マーキュリッチさんの研修は、メソッドがしっかりしており、ヒアリングならヒアリングのスキルを体系的に学ぶことができます。私自身、研修を受ける前までは「これまでの社会人経験の中で、ある程度身につけられているはずだ」と思っていたスキルについても、そのスキルを改めて体系的に学ぶ中で、多くの気づきを得ることができました。グッドリビング研究所のメンバーは中堅やベテランの社員が数多くいるのですが、そうした社員にとっても有益な研修になるのではないかと判断しました。

瞑想の時間のあと、ゲームに取り組む受講者の姿勢が変わった

― 今回実施した2つの研修のうち、ビジネスゲーム研修は、事業経営のシミュレーションを通じて、戦略的思考や交渉力、セルフコントロール力などに関して気づきを得つつ、能力を磨いていくということを目指した研修です。実際にビジネスゲーム研修を受けられてみて、どのような感想をお持ちになったでしょうか。

冨島様 受講者の自己理解、相互理解が深まる研修内容だったと思います。私自身のことも色々な事を気づかされ、自己を見つめ直すよい機会になりました。

中江様 ゲームの中で、事業の売買などに関する交渉が必要になった場面で、「この人はきちんと相手の状況を把握したうえで、金額を提示することができているな」「この人はあまり深く考えずに交渉をしているな」といったふうに、一緒にゲームをしているほかのメンバーの様子も、かなりはっきりと見て取ることができました。私も自己理解、相互理解が深まる研修内容だったと思います。

― 研修の中で、特に印象に残っている出来事は何かありますか。

中江様 瞑想タイムですね。ゲームは全部で3ターンほどおこなわれたのですが、2ターン目と3ターン目のあいだに瞑想の時間が設けられたんです。そして目をつぶっている私たちに対して、講師の西野さんが「みなさんはゲーム中に意思決定が必要になった場面で、もしかしたら“何となく”で意思決定してはいませんか。普段の仕事や生活でもそうなっていませんか」といった投げかけをいろいろとしてくださったんです。その言葉を聞いて、「はっ」と気づいた受講生は多かったようです。というのは瞑想の前と後では、受講者のゲームに向かう姿勢に大きな変化が見られたからです。自分なりに戦略を持ち、全体の状況を見ながらゲームに参加するようになった受講者が増えたと感じました。

「優れたヒアリングとは何か」についての共有化ができた

― アクティブヒアリング研修については、どのような感想をお持ちになりましたか。

冨島様 ヒアリングの重要性に対する意識づけができただけでも大きかったと思います。普段私たちがお客様に提案するソリューションやサービスには、結構複雑なものが多いんですね。そのため社員は、「その複雑なサービスをいかにうまく説明するか」というプレゼンテーションばかりに一生懸命になりがちです。けれどもヒアリングの段階で、お客様のニーズをより深く聞き出すことができていないと、お客様を納得させる提案はできません。ヒアリングの巧拙が、プレゼンの採用率にも大きく関わってくることに、受講者の多くが気づくことができたと思います。

中江様 これは研修中に西野さんも話されていたことですが、プレゼンと比較してヒアリングは、反省や振り返りが難しいという特性があると思います。プレゼンであれば、聞き手の反応を見れば、うまくいったかどうかはすぐに判断できます。けれどもヒアリングの場合は、自分がきちんと相手から課題やニーズを聞き出せたかについて、その場ではなかなか判断しづらいですし、判断基準となるモノサシを持っていない人も多くいます。そのためプレゼン以上にヒアリングは、意識を持って取り組めている人と、そうでない人の差がつきやすくなります。

そんな中で西野さんは、相手から本音を引き出したり課題やニーズを探り出したりするための「順番マトリクス」など、深いヒアリングをおこなうためのメソッドをいくつも提示してくださいました。こうしたメソッドを知っていれば、自分がおこなったヒアリングがどうだったかについても、「メソッド通りにできていたかどうか?」を判断基準にして、反省や振り返りができるようになります。

一人ひとりの受講者のあいだで「優れたヒアリングとはどのようなものか」についての基準が明確となり、それをメンバー全員で共有化できたという点で、アクティブヒアリング研修を実施してよかったと思います

― 最後に、今後の研修の実施計画について教えてください。

冨島様 まだ具体的なことは何も決まっていませんが、私個人としては、今後も研究所として定期的に研修を実施していきたいと考えています。研修の実施は、「会社はみなさんに期待していますし、みなさんの成長を支援していきます」というメンバーに対する熱いメッセージになるからです。

メンバーのスキル面やマインド面で、今後どんな力を伸ばしていきたいかをしっかりと見極めつつ、効果的な研修を実施していきたいと考えています

― 本日はどうもありがとうございました。貴重なお話をうかがうことができ、感謝いたしております。

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※取材日時 2023年7月
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