コロナ以降リモートワークが余儀なくされ、社内外のコミュニケーションをオンラインで行う比率は大きく高まっています。

マイクとカメラがあればリアルで会ったときと変わらない意思疎通ができるはずが、実際はなかなかそうならないものです。つかみどころのない噛み合わなさを感じている方も多いのではないでしょうか。

社内外のオンラインコミュニケーションをリアルと遜色ないものにするためにどうすればよいのか、そのための知識とスキルを提供します。

日本中がとらわれているコミュニケーション不全

日々多くのお客様とお話しする中で「リモートワーク下でコミュニケーションがうまくいっていない」という話を伺います。例えば以下のような。

  • 部下への指導がきちんと伝わらない
  • 新入社員が先輩たちと人間関係をうまく築けないまま孤立してしまう
  • そもそもコミュニケーションの量が圧倒的に減っている
  • なんらかの不満を溜め込んでいる社員がいる

こうした課題はリモートワークに慣れていない日本企業の大半で起こり得ることです。その中で企業は1日の中でコミュニケーションする回数を定めたり、オンラインでランチ会を設定したり、様々な方策で対策を打とうとしています。

こうした施策は、一定の効果を見せるものの根本治療とはなっていないようです。その背景にあるのは、オンラインによってコミュニケーション不全がなぜ起こってしまうのかを明らかにできていないためのように感じられます。

オンラインで減退してしまうもの

弊社は10年以上前からリモートワークに取り組んでおり、社員同士が1ヵ月以上も顔合わせないことが特段不思議でもない環境にあります。そこに至るまでの試行錯誤や、コロナ以降でお客様から悩み課題を伺っている限り、オンラインによってコミュニケーション不全が起こる理由は大きく2つあると考えています。

それが「コミュニケーションの無機質化」「コミュニケーションの一方通行化」です。

コミュニケーションの無機質化とは?

コミュニケーション無機質化とは「心の通った温度のあるやりとり」が「必要最低限だけの情報やりとり」になってしまうことです。例えるならばなじみの店で店員さんと楽しくおしゃべりしながら買い物するのと、初めて入るコンビニのレジで買い物をするような違いです。

具体的には以下等が無機質化にあたります。

  • 上司から部下に対して必要な指示はするけれど、それ以外のたわいのない話がなくなる
  • 相手のほんの少しの顔色の変化に気づかず、助けの一手を差し伸べることができない
  • なんとなく不機嫌に見える
  • 気になることがあっても突っ込んで聴きにくい
  • とにかく早くミーティングを終えて通話を切ろうとする

コミュニケーションの一方通行化

コミュニケーションの一方通行化とは「話しっぱなし聞きっぱなしが多くなってしまうこと」を指します。例えば相手のプレゼンを黙って聞く。聞き終わったと同時にこちらの話を一方的に行う。リアルでは卓球のように密に対話のラリーをしていたものが、野球の攻守交代制のように話す時間・聞く時間が順々で行われるようになってしまう。

具体的には以下などが一方通行化にあたります

  • 会議中に自分の音声をミュートにするメンバーが目立つ
  • 話し終わったあとに「何かご不明な点はないですか?」といった働きかけしかない
  • それに対して「ありません」という回答が目立つ
  • 議論が活発化しない
  • 提案を受けた側が評価者目線のままである
  • 指示を言い渡された側が他人事のままである

コミュニケーションの無機質化・一方通行化が生むもの

これが生むものは上司と部下ないしは営業とお客さんが「ともに連携しながら価値創造していくプロジェクト」という共創意識がとことん下がってしまうことです。

多くのビジネスパーソンがオンラインコミニケーションにやりにくさを感じているものの「そこそこ最低限の意思疎通が取れる」ことから自ら大きな改善のアクションを取る事はありません。「後は慣れだろう」と考えてしまいがちです。

確かに慣れれば今よりは良くはなるでしょうが、一方その考え方では慣れの分しか伸びません。

コミュニケーションの無機質化と一方通行化の壁を突破する

弊社のオンラインコミュニケーション研修は、この2つの壁「コミュニケーションの無機質化」と「コミュニケーションの一方通行化」を乗り越える術を提供するものです。

無機質化を乗り越える3つのポイント

  1. 「足す」マナーと「引く」マナーのアンバランス改善
  2. 見られ方への無頓着の改善
  3. 空気をあたためる意識と手段を持つ

一方通行化を乗り越える3つのポイント

  1. ボールを渡すストローク
  2. ボールを取りに行くストローク
  3. 前提の共創意識

加えてその根底にある組織的なコミュニケーションの仕組みと考え方を見直していきます。

研修の内容

  • コミュニケーションがオンライン化するということ
  • オンラインコミュニケーションの課題の共有
  • オンラインコミュニケーションの全体像
  • 無機質化を防ぐ話し方・聴き方
  • 一方通行化を防ぐボールラリーのしかた
  • 総合演習

研修の特徴

リモートワーク時代の社内コミュニケーションに完全対応

社外の顧客とのコミュニケーションを高めるためのオンライン商談力研修は別途ご用意していますが、社内コミュニケーションを円滑におこない業務遂行とチームワーク向上を図ることが当研修の目的です。社内コミュニケーションの機能不全を感じている企業様におすすめします。

リーダー・メンバー共に習得すべき「オンラインコミュニケーションの基礎教養」

社内のコミュニケーション不全の解決策として扇の要となるリーダーの教育に取り組むのは一手です。その施策としてはリーダー向けリモートマネジメント研修をご用意していますが、そのリーダーからの働きかけを受けるメンバーへの指導もセットでおこなうことが本研修の目的です。

講師紹介

西野浩輝写真マーキュリッチ代表取締役
西野浩輝
「人は変われる!」をモットーに年間150日の企業研修をおこなう教育のプロフェッショナル。トップセールス・経営者・外資系勤務など、これまでの自身の経験を活かして、グローバルに活躍できるプレゼンター人材の輩出に取り組んでいる。
西野著書写真

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prof-01マーキュリッチ取締役
野村尚義
15年間で20,000人のプレゼンを指導してきたプレゼン・アドバイザー。いつも選ばれ続けるトップ1%のプレゼンの分析から、成果直結型のメソッド"ダイヤモンド・プレゼンテーション戦略"を体系化し、それを用いた指導をおこなっている。
野村著書写真

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