くすのき商工会

経営者・新規創業者向けトレーニングとしてビジネスゲームを

商工会とは中小企業を支援する団体ですが、商工会議所とは正確には根拠法が異なり、別の団体ですが、大まかに言えば、市内にあるのが商工会議所で、町村地域や市周辺地域にあるのが商工会です。

商工会の会員事業所は、大部分が中小企業の中でも小企業に属する事業所です。

今回はその中でも、青年部という若手事業主及び後継者の方を中心に、40歳代の青年部OB 及び開業3年程度までの新規開業者の方を中心に、経営の勉強会を企画しました。

しかし、単独の企業体とは違い、強固な指揮命令系統があるわけではない、小とはいえ経営者の方々の集まりなので、どのように興味を持ってもらうかを検討しました。

勉強したいという本人たちの意思での開催とはいえ、一定の研修体系で人材教育をうけているわけではなく、環境・能力開発レベル・年代が様々な方が対象だからです。

マーキュリッチを選んだ理由

そこで、①ハードルが高いと感じさせない、②研修が目的でなく、自己開発に繋がるような内容を目的としている研修事業や講師を探しました。

その時、全国商工会連合会の青年部事業100選のようなものがあり、その中で他所で実施した貴社の「ビジネスシミュレーション研修」が目に留まりました。

実施者にヒアリングをしたところ、大変盛り上がり参加者の評価も高いということを聞き、内容を直接貴社に数度教えていただいた上で、企画書を作成し、青年部の定例会議で協議の結果、開催が決定いたしました。

人生ゲームの事業経営版のようなゲーム研修

内容は、たとえが適切かどうか分かりませんが、“人生ゲームの事業経営版“と言えるでしょう。

ルールを聞いていると難しい感じもしましたが、ゲームなので進めている内に要領をすぐ掴み、かなり盛り上がっていきました。

勝つためには一定のパターンがあり、収益を上げるビジネスモデルを早く理解し、それを徹底できた方が上位成績者となりました。

ビジネスゲーム研修の効果

チェックリストには、戦略思考、意思決定、ネゴシエーション、セルフコントロール(さらに各々細分化し16項目)あり、この自己チェックと右隣の方の他者チェックがあり、ここに思っていた以上に時間を掛け、自らの長所、短所の振り返りが客観的にできたことが、大変すばらしいことだったと思います。

終了時の受講者アンケートにもそれは、はっきり現れていました。

研修の効果を最大限にするために

そのアンケートに、今後のより強化したいスキル・能力についての項目がありました。
ネゴシエーション、プレゼンテーション、セールス、時間管理、ロジカル思考、戦略思考、意思決定力、コーチング、リーダーシップ、マネジメント、その他です。

この中で、多くの方が、セールス、ネゴシエーション、時間管理等について挙げていました。

しかし、こういったスキルは大切ですが、いつ・誰に・何の為に発揮するかが明確でないと、大きな効果が上がりません。その場での効率は上がっても、全体の成果に結びつきにくいと言えます。

したがって、事業所の経営戦略と実行レベルの経営計画が先ず必要です。その実施の過程でそういったスキルが、真に役立つのです。

当研修実施の1ヵ月後に、私が実際に活用して分かりやすい経営戦略の策定方法による研修を実施する予定です。
小規模だからこそ事業所が戦略に基づきリスクの低い=成功する確率の高い経営が必要だからです。

その前段階として、今回の研修は各自に気付きを与える大変有益な効果があったと言うのが率直な感想です。

一般企業だけでなく、経済団体であっても、目的をしっかり持って取り組めば、役に立つと思います。

─ くすのき商工会様、貴重なお話をお寄せいただき、ありがとうございました。