from 西野浩輝

在宅勤務における課題

仕事の生産性を高めるタイムマネジメント研修」を2006年にリリースして以来、様々なクライアントさまに実施してきました。

おかげさまで、ロングセラーの商品になっています。

そんななか、今相談が増えているのが「在宅勤務における生産性向上、時間管理、集中力向上」に関するもの。

根幹はオフィス勤務の場合と大きく変わらないのですが、やはりテレワーク独特の課題とその対処法があります。

そのなかで、とりわけ効果が高い手法を3回に分けて、シリーズでお届けします。

ちなみに私自身、17年間在宅勤務を続けており、その試行錯誤から生み出した取っておきの方法です。

ある意味実証済みのものばかりなので、ぜひお試しいただければと思います。

シリーズ第1回目は、仕事を始める「儀式」を持つです。

儀式を行い「仕事スイッチ」を入れる

これまでの我々のインタビュー調査によれば、テレワークの達人は必ずと言っていいほど、自分なりの「儀式」を持っています。

例えば、「コーヒーを入れて、いつも同じ場所に置き、右手で1口飲んでから始める」などは、典型的なパターン。

ユニークな例では、「わざわざ仕事着に着替えて、一旦家を出ることでスイッチを入れる。その後すぐ家に戻って仕事をスタートする」というものもあります。

「そこまでするか?」と思うかもしれませんね。

ただ、これは潜在脳に「今から仕事のスイッチを入れるぞ」というサインを送っているわけで、脳科学的に理にかなっていると思います。

では、私の場合はどうなのか?

以下の4つを必ずセットで行ってから仕事に入ります。

瞑想をして心を整える
前日の振り返りを書く
Todoとスケジュールを確認する
笑顔になって両手でガッツポーズを作り、「よっしゃ!」と叫ぶ

一流アスリートも儀式を取り入れている

この「儀式によって、集中力を高める」という手法は、多くの一流アスリートも実践しています。

イチロー氏、メジャーリーグの前田健太投手、ラグビーの五郎丸選手。

例を挙げたらきりがないですね。

彼らは、孤独の中で自分で自分を奮い立たせ、極限まで集中力を高めることで、高いパフォーマンスを実現しています。

考えてみれば、在宅ワークも孤独な作業ですよね。

我々テレワーカーが彼らから真似る点は大いにあると思います。

ちなみに、この「儀式」に関して朗報があります。

それは、オフィス勤務のときよりも断然やりやすいこと。

職場でいきなりガッツポーズをして叫んでいたら、「アイツ、何しとんねん?」とちょっと不審がられますよね?

家ならば、心おきなくできます(笑)。

このように、在宅勤務の強みを生かしつつ、自分に合った「スペシャル儀式」を考案し、実践いただければと思います。

西野浩輝写真マーキュリッチ代表取締役
西野浩輝
「人は変われる!」をモットーに年間150日の企業研修をおこなう教育のプロフェッショナル。トップセールス・経営者・外資系勤務など、これまでの自身の経験を活かして、グローバルに活躍できるプレゼンター人材の輩出に取り組んでいる。
西野著書写真

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