日本たばこ産業様では社内の公募型研修(ストライク研修)のひとつとして、当社のプレゼンテーション研修をご導入いただきました。今回は同社人事部の柳沼次長にお話を伺いました。

プレゼンテーション研修導入の背景

─ 今回、研修を導入いただいた背景をお伺いできますか?

当社では選択型研修として、以前からプレゼンテーション研修をはじめ、多くの研修を用意していました。
会社の発展のためには当然のことながら人材がすごく重要ですよね。人が能力を高め、その能力を発揮して成果を上げ、それを通じてさらに人の能力が高まるという循環を作っていかなければならないと考えています。

それで、私たちは『場を提供する』という言葉を使っているのですが、各人が自分自身を高めるための機会のひとつとして、このような選択型研修を位置づけています。

もちろん、自分を高める一番の場は『仕事そのもの』なのですが、それに加えて研修で各人の能力開発をサポートしたいと思っています。

プレゼンテーションについては、営業担当者はもちろん、それ以外の人間も人前で話すという機会は増えてきていますので、特に重要なスキルだと考えて導入しています。

プレゼンテーション研修のねらい

─ なるほど、ありがとうございます。
では、今回のプレゼン研修で特に狙いとしていたポイントなどがありましたら、教えていただけますでしょうか。

プレゼンテーションって簡単にできるようで、実際はなかなか出来ないんじゃないかと思っているんですね。

そこで、『全体の体系』をキチンと示して、それを『繰り返し訓練』できる。
かつ受講者自身が自分のスキルがアップしているのを実感でき、自信が付くから「今後やっていこう」という気になって、それ以降のスキル向上にはげめる。そんな研修をやりたいと思っていました。

あと、私は『おみやげ』と言っているのですが、研修を振り返ったときに、内容を思い出せて、自分で留意点を確認しながらやれるだけの資料が付いているというのも重点を置いて見ています。

あくまで研修というのはキッカケだと思っているんですよ。
だからキッカケがきちんと有効に機能して、研修以降も自ら向上を継続できるようなものでないといけないと思っています。

『繰り返し訓練』の重要性

─ 『全体の体系』と『繰り返しの訓練』については、事前のお打ち合わせでもかなりお話しいただいていましたね。

スキル研修は結局、「本当に必要だ」ということと「やればできる」という2つのことを感じてもらえることが大切だと思います。

この2つのことを感じてもらうには、研修という限られた時間の中でなるべく多くの実践が必要なんですよね。
実践をして感じて欲しい、キッカケとしてほしいというのが研修の狙いです。

研修においてそのスキルについて『腹に落ちるまで学んで欲しい』と思っているわけですが、この『腹におちる』というのには2つあると考えています。

1つは『全体の体系』がわかることで、全体像が頭のなかにイメージできて、なるほどと思えるということ。

そして更に2つめとして、それについて実践を繰り返し、身体で覚えること。

そういう意味で、『全体の体系』と『繰り返しの訓練』は重要視しています。

─ 私たちも普段から『体験を通じて学ぶ』ことの重要性を説いていますので、
柳沼さんのお考えにはとても共感します。
たしかに、『繰り返しの訓練』を研修に取り入れれば取り入れるほど、時間がかかってしまうのですが、それはかけるだけの価値があると思うんですよね。

ポイントのところを明確に示して、その中で腹に落ちるまでやって、次に自分でやってみようという自信・意欲がつくまでやらないと、せっかくの研修がもったいないという感じがしますね。

受講者としては、研修に来て「嬉しいな」「伸びたね」と実感できるのは体験の直後ですから、受講者の満足度の面でも体験は重要ですが、それ以上に、研修受講後にトレーニングを続け、仕事に活かしていくことにつながることが大切だと思います。

─ 本当にそうですね。

マーキュリッチを選んだ理由

─ プレゼンテーション研修を実施している多くの会社があるなかで、当社の研修を選んでいただいた理由が何だったのか、教えていただけますか?

トライアルコースに参加させていただいたわけですが、そのときの感想として「おもしろいな」と。

あとは、前に言ったことと重なるのですが、『体系がしっかりしている』、『実践の回数が多くて体感できる』、『テキストの完成度が高い』というところですね。

自分で継続的にプレゼンの力を高めていける、成長していけるだけの材料が用意されていると感じました。

あとは、講師のレベルですよね。プレゼン研修ですから、講師自身がプレゼンテーションの良いモデルになっていることが必須ですから。

西野さんはプレゼンテーションはもちろん、研修の進め方もテンポがあってメリハリがついていますね。

─ ありがとうございます。

密度が高い研修

─ 実際に研修を導入されてみて、感想としていかがでしたでしょうか?

先ほどお話したことと対応するのですが、当初の狙いについては、十分に満たせたと思っています。

あと、研修中に感じたことですが、受講者相互のフィードバックが非常に機能していたのではないかと。

御社は「フィードバック自身がひとつの重要なプレゼンテーションですよ」というスタンスでおこなわれていますよね。
なので、受講者としては気の抜く間がないくらい集中しつづけられますし、フィードバックプレゼンテーションも含めて実践の回数が多くなる。

密度が高い研修ですね。ハードなのだけど、受講者はそれを楽しんでいる感じでした。

─ そう言っていただけると、とても嬉しいです。
では最後に、今後の展望をお聞かせ下さい。

社員の思いを支援する仕組みを提供

これからは、当社に限らず日本全体が、従来以上に自分自身でキャリアを形成していかなければならない時代になっていくと思います。
ですので、私たちは『自分はこういうことをやっていきたい』という社員の思いを支援する仕組みを提供していきたいと思っています。

高い専門性をもち、外でも通用する人材が大勢いて、でも「JTグループで働いていたい」と思ってもらえるくらい会社自身にも魅力がある。
そんなかたちを目指していきたいと思います。

─ 柳沼様、良いお話を聞かせていただきまして、ありがとうございました。
これからも、御社の人材育成のしくみづくりのお手伝いをさせていただければと思います。今日はお忙しいところ、ありがとうございました。