株式会社東急コミュニティーは、「東急不動産ホールディングスグループ」の一員として、マンション・ビル等の管理・運営を行う総合不動産管理会社です。

2007年からマーキュリッチの研修を導入し、従業員のスキルアップに成果をあげています。研修担当者である人事部の岡田祐希氏、小林将大氏、平田一馬氏に研修プログラムに対する考え、マーキュリッチを選び続ける理由についてお話を伺いました。

― 東急コミュニティーは、どのようなお仕事をされているのでしょうか。

弊社は、マンションのほかオフィスビル、商業施設の管理・運営を行う総合不動産管理会社です。近年では、PFI(官民が連携して公共サービスを提供する手法)や指定管理者制度による公共施設管理にも力を入れています。

また、社内に工事部門を有し、多数の技術系社員が在籍しており、マンション、ビルなどの点検・診断から修繕・リフォームまで幅広く請け負っています。

「マーキュリッチには、研修を安心して任せられる」岡田氏

社員の成長、課題にあわせ研修を実施

― 東急コミュニティーの研修体系についてお聞かせください。

弊社では、新卒から新任役員まで役職や年次に合わせた基本教育を行う階層別研修、会社が定めた基準により社員を選抜して行う選抜型研修、募集に対して社員が希望して受講できる選択型研修の3つの研修を行っています。

マーキュリッチにはこのうちの選択型研修をお願いしています。選択型研修の受講者は、新入社員から入社10年目程度のリーダークラスまでを主なターゲットにしています。

「総合不動産管理会社圧倒的No.1」を目指す東急コミュニティー

― 選択型研修の狙いについてお聞かせください。

弊社が目指すのは、「総合不動産管理会社圧倒的No.1」です。

この「総合不動産管理会社圧倒的No.1」を実現するためには、既存の事業を盤石にしながらお客様のニーズをくみ取り、新たなサービスを提供するための営業力の強化が課題になっています。

お客様のニーズをくみ取るためには、ヒアリングの技術が必要ですし、お客様へ自社のサービスをしっかりと伝える技術として、プレゼンテーション、ネゴシエーションといったコミュニケーション能力の強化が必要になります。こうしたスキルを選択型研修で提供したいと考えています。

「コミュニケーションに関する方法論が全てそろっている」小林氏

現場ですぐに使えるスキルを身につけさせる選択型研修

― マーキュリッチが行っている選択型研修とは、どのようなものでしょう。

弊社の事業は、お客様へのサービスの提供自体が根幹ですので、こうした課題に対し階層別研修などで行うようなマインドセットだけでは身につかない、現場ですぐに使えるスキルを身につけさせる研修として選択型研修を実施しています。選択型研修の目的をひとことで言えば、即効性のある研修です。

― マーキュリッチが行っている研修の内容について教えてください。

2007年から始めました相手にあわせたメッセージの伝えかたを身につける「プレゼンテーション研修」が最初に企画した研修です。

その後、交渉を円滑に進めることを身につける「ネゴシエーション研修」、予定通りに仕事を進めることを身につける「計画・段取り力研修」を実施してきました。

今年度から、相手から必要な情報を聴く力を身につける「アクティブヒアリング研修」が加わり、今では4つの研修をマーキュリッチさんにお願いしています。

これらの4つの研修は、社会人として学ぶべき必須のスキルであると考えています。普通に仕事をしていて3年から5年かけて身につくスキルを短期間で習得することを目的としています。

研修を企画する側として実情を見るために、研修実施の際には毎回オブザーバーとして参加しています。マーキュリッチの研修は即効性、実践性に優れているため、研修後に現場に戻ってすぐに活用できると社内からも好評です。私自身も若い時に受けておけばよかったと思える研修をご提供いただいています。

「仕事で使うスキルを身につけるためには受けておくべき研修です」平田氏

研修で身につけたことを実践し、部下へと広げていくマネージャーも

― 選択型研修の導入効果について教えてください。

具体的なケースとして、マネージャーに昇進する前後で研修を受けられた方がいます。この方は、これまでに「プレゼンテーション研修」と「ネゴシエーション研修」を受講していましたが、マネージャーになった直後に2回目の「ネゴシエーション研修」に参加申し込みがありました。

すでにマネージャーになっていますし、2回目の参加は認められないと話したところ「これは、自分のために参加するのではなく、後輩や部下を指導するために、もう一度学び直したいのだ」と言われました。

この方が再びネゴシエーション研修を受講した際、西野講師と一緒に休憩時間に話を聞いたところ、「最初に研修に参加した後、使用した資料を実際の営業の現場で必ず持ち歩き、内容について全て実践してきた」のだそうです。この方はその後も全社褒賞をされるなど活躍されていて、その活躍ぶりから考えると研修の内容が非常に実践的ですぐに役に立っているのだと思います。

他にも「計画・段取り力研修」で学んだチェックリストを活用することで残業が減ったという成果も聞いております。こうした効果が出ている話を聞くことは、研修を企画する側としてはうれしい限りです。

マーキュリッチに継続して研修を依頼している理由

― 最初にマーキュリッチに研修を依頼したときのことを教えてください。

弊社は、比較的現場志向が強い会社ですので、2007年に「プレゼンテーション研修」を企画した際には、「研修に出るくらいなら仕事しろ」といった雰囲気も未だ根強かったそうです。研修に対する意識が弱く、そうしたスキルは現場で覚えるものというイメージが強かった時代だと思います。

それから世代が変わり、現在では、マーキュリッチに選択型研修の多くをお願いしていますので、それだけ実践で役立つ欠かせないスキルを身につける研修になっています。

― マーキュリッチに継続して研修を依頼している理由についてお聞かせください。

提案力が高い
今年度「もう少しお客様や社内から具体的に課題を聞き出すにはどのようにしたらよいか」というお話をしたところ、弊社の意図をくみ取りヒアリングのためのPDCA、ヒアリングチェック項目といった具体的な方法やツールを早い段階で提案していただきました。この結果をもとに現場で入念なヒアリングを行い「アクティブヒアリング研修」として実施することができました。

他社と比べてマーキュリッチはとことんまで議論し、弊社が解決したい課題を深掘りして具体的な方法論に落とし込んでくれます。

研修効果が口コミで広がり、参加希望者が毎年増えている
研修プログラムを企画する側から見ても、受講した社員の満足度が高く2回、3回とリピートして参加する人もいます。

企画する側としては、一度で身につけられるように構成していますが、先ほどのマネージャーのように部下を持った機会、あるいは受講から数年たったので、もう一度学び直したいということで参加しているようです。

こうした参加者は、部下や周りの同僚に参加するようにすすめていますし、そのクチコミを聞いて参加する人も増えています。今年度からは、「計画・段取り力研修」は、若手社員を中心とした研修と中堅社員を中心とした研修に分けて合計3開催に増やすほど希望者が殺到しています。

現場での即効性がある
研修の目的のところでもお話ししましたが、マーキュリッチの研修は、座学中心の一過性の研修に終わらせないよう、現場ですぐに使える実践重視の研修になっています。

実際に「アクティブヒアリング研修」を作る際には、営業開発、マンション管理、ビル管理などの各現場から合計4名にヒアリングをそれぞれ一時間半ずつ行い精度の高い、実践的ですぐに使えるツールを作ってもらいました。

社員教育に関する人材開発の課題を、どのように解決したら良いかわからない場合には相談をするべき

― これから研修をマーキュリッチに依頼したいと考えている企業へコメントをいただけますか。

マーキュリッチは、コミュニケーションの研修に強い会社です。研修の内容は、実践を重視していますが、それを裏付けるための方法論がそろっていて、研修後にすぐに役立つ現場に即したスキルが身につけられることがマーキュリッチに安心してまかせている理由です。

特に以前の弊社のように現場志向が強く研修へ積極的に参加する意識の弱い企業や提案力を高めたいけど具体的にどのようにしたら良いかわからない企業は、一度話を聞かれると良いと思います。

写真右から、小林様、岡田様、平田様、弊社代表の西野

― 岡田様、小林様、平田様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

※株式会社東急コミュニティーのホームページ
※取材日時 2017年2月