
ビジネスにおいて、プロジェクトの達成には工程表が欠かせません。終わりが見えなければ、仕事の段取りが出来ないからです。
いつまでに何をやることが必要なのか、そこを明確にする必要があります。更に言えば、スモールステップの設定をすることで、モチベーションを維持できるのです。
仕事にモチベーションは必要なのか
鳥取砂丘でもゴビ砂漠でも良いのですが、そこの砂粒を数えるという仕事があったとします。どうですか。やれますか?
いつ終わるのか分からないこの仕事を、毎日一生懸命努力するのは無理でしょう。やってられません。どんなに頑張っても、途中で投げ出してしまうはずです。
しかし、毎日3万粒の砂粒を集めるということであればどうでしょう。これなら何とかやれますよね。
この例は非常に極端ですが、仕事の基本を明確に示しています。到達点が見えないと、モチベーションが維持できないのです。
テレアポの目標設定の重要性
仕事には到達点を明確にして、モチベーションを維持することが必要です。
営業の仕事に落とし込んで考えてみると、到達点はどこにあるのでしょう。
それは売上目標から逆算していきます。売上達成のために必要なアポイント数、そのアポイント数を得るためのテレアポ件数、そして一日にやるべきテレアポ件数となります。
ここまでスモールステップを設定すれば、モチベーションを下げずに取り組めるはずです。
スモールステップの重要性
大きな目標は会社や部署、もしくは上司が設定してくれるでしょう。
大きな目標は、日々の営業活動と直結できるものではありません。根性だけで立ち向かうにも、精神的負担が大き過ぎます。
そこで、目標を小さく分けて達成感を積み上げていくのです。
大きな目標を目指して、できなかったという思いを重ねるよりも、小さくてもできたという思いを重ねることの方が、ポジティブに目標に近づけます。
断られる可能性が高いテレアポでも、このようなスモールステップを設定すれば、ネガティブにならずに明るく元気な電話をかけることができます。その結果アポイントが取れる可能性も高まるのです。

西野浩輝
「人は変われる!」をモットーに年間150日の企業研修をおこなう教育のプロフェッショナル。トップセールス・経営者・外資系勤務など、これまでの自身の経験を活かして、グローバルに活躍できるプレゼンター人材の輩出に取り組んでいる。
