from 西野浩輝

コロナ禍の影響を受けて、日本企業のワークスタイルは大きく変化しました。リモートワークの導入が相次ぎ、一部の企業はオフィスの縮小や撤廃に踏み切りました。

そんな中、社員教育のスタイルも従来の集合研修からオンライン研修(eラーニング)へと移行していきました。

しかし、コロナ禍がある程度収束の気配を見せ始めた時期から、リアルで人が集まる集合研修の良さも再認識されてきています。

集合研修とオンライン研修はそれぞれの良さがあるため、状況に応じて使い分けできればベストです。とはいえ、どのように使い分けるべきなのか判断に迷うこともあるでしょう。

今回は、ポストコロナ時代の研修スタイルに悩む担当者の方向けに、集合研修のメリット・デメリットをオンライン研修と比較しながら解説します。

集合研修とは何か?リアルで多人数を集めるメリット・デメリット

集合研修とは、「リアルで集合して」行う研修全般を指す言葉です。座学や講義、体験型ワークショップなど手法は様々ですが、「多人数で同じ内容を同じ場所で同時に学ぶ」点は共通しています。

受講生同士がリアルタイムで同じ場所にいるため、不明点などがあれば即座に講師に質問しやすく、体系的かつ理論的に学びを深めやすい研修方法です。

また、体験型や対話型の研修であれば、参加者同士が活発にディスカッションしやすく、集合研修を通じて相互理解を深めやすいというメリットもあります。社員教育に集合研修を用いれば、社員間の交流や部署間の連携を強化する目的にも使えます。

集合研修のメリット・デメリット

集合研修のメリットは、主に以下の3点です。

  • 受講者同士がコミュニケーションを取りやすく、新たな交流を生み出しやすい。
  • リアルの場に多人数が集まるため、学習の場に適したほどよい緊張感が生じる。
  • 質問などを即座に行えるため、受講生の理解が深まりやすく、学習効率がよい。

一方、集合研修には次のようなデメリットもあります。

  • 多人数を一箇所に集めるために、交通費や宿泊費などのコストが発生する。
  • 同じ時間に同じ場所で受講する必要があるため、スケジュールや業務の調整が難しい。
  • 一対多数での研修になるため、個々の理解度の差を講師が把握しきれないことがある。

特に全国展開しているような企業の場合、集合研修を1回開催するだけで、多大なコストがかかります。もちろん研修そのものにも講師を手配する費用や事前準備のコストがかかるため、トータルコストと研修効果が見合うかどうかは事前にしっかり検討すべきでしょう。

集合研修と比較したオンライン研修のメリット・デメリット

コロナ禍で急速に普及したオンライン研修は、パソコンやスマートフォン、タブレットなどの機器とネット環境があれば、世界のどこにいても受講できる方法です。

zoomやGoogle meetsなどのツールを活用してリアルタイムで受講するケースもあれば、録画を利用していつでも学習できるようにするケースもあります。

毎年同じ内容を繰り返し行っているような研修であれば、一度録画してしまえば、最小限のコストで社内教育を実施できます。動画であれば何度でも繰り返し視聴できるため、インプット主体の座学型研修であれば特に有用な手法といえます。

オンライン研修のメリットは、集合研修よりもコストがかからず、移動の手間がない分、参加者のスケジュールや業務の調整も容易にできる点です。録画を利用した場合はさらに低コストですみ、しかも自社のコンテンツとして蓄積できるというメリットもあります。

ただし、集合研修と違い、オンライン研修では参加者の緊張感がなくなりやすく、インプット効率が落ちやすい傾向があります。また、集合研修よりも一方的な講義になりやすく、何か不明点があっても受講生がその場で質問しにくいという点もデメリットでしょう。

そのため、双方向のディスカッションや体験型ワークショップであれば、同じ場を共有する集合研修の方が適しています。

とはいえ、昨今ではオンライン研修でも能動的に学んでもらえるよう、「アクティブラーニング」を導入して、様々な工夫を凝らしている講師も増えてきました。

オンライン研修を外部講師に依頼する場合は、オンラインならではの工夫をしているかどうかをあらかじめ確認しておくと安心です。

研修の内容や目的に応じて、最適な研修スタイルを選ぼう

低コストで社内研修を行いたい場合、座学や講座形式の内容であればオンライン研修を取り入れてみるとよいでしょう。世界のどこからでも参加出来る上、受講者のスケジュールや業務の調整も最小限ですむため、業務効率を落とすことなく研修を行うことができます。

逆に、双方向のコミュニケーションや意見交換を重視する場合や体験型ワークショップなど体感での学びを目的とした経験の場合は、集合研修がおすすめです。集合研修を実施する場合は、以下の点に注意すると、コスト以上の効果を得やすくなります。

  • 研修の目的とゴールを明確化する
  • その研修を受講すべき社員を厳選する
  • 研修内容に応じて、オンラインとの併用も検討する

もし集合研修とオンライン研修で判断がつかない場合は、両方の経験や実績が豊富な研修会社に相談するとよいでしょう。

弊社では、集合研修もオンライン研修も豊富な実績がございます。お悩みの方はぜひお気軽にご相談下さい。

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西野浩輝写真マーキュリッチ代表取締役
西野浩輝
「人は変われる!」をモットーに年間150日の企業研修をおこなう教育のプロフェッショナル。トップセールス・経営者・外資系勤務など、これまでの自身の経験を活かして、グローバルに活躍できるプレゼンター人材の輩出に取り組んでいる。
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