営業マンはお客様からのすべての要望を応える事が使命ではなく、利益を得つつWin-Winの関係を築くことが役割だと理解する

from 西野浩輝

お客様の役に立つことが営業マンの仕事です。

だからと言って、何でもかんでもお客様の要望に応えようとすると、営業マンがパンクします。実際にそういう営業マンは少なくないと思います。

当の本人は忙しく走り回っていることが、お客様のお役に立っている証だと思って、喜んで走り回っている。これは論理矛盾に陥っているということに全く気付けていない姿です。

お客様のサーバントではない

営業マンはお客様のお役に立つことで、正当な報酬を得ているのです。

逆に言えば、正当な報酬の分、お客様のお役に立つ仕事をするのです。

更に、お客様の召使でもありませんから、状況に応じて対応すべきです。引き受けることが、後々利益となって還って来るのならば、喜んで引き受けるべきです。しかも、少々恩着せがましく振る舞いながら。

しかし、ただ使われているだけのものならば、やんわりとお断りすべきでしょう。ボランティア活動ではありません。あくまでもビジネスです。

ビジネスとしてやるからには、お互いにWIN-WINの関係でなければならないのです。

効率よくお客様の要望をさばく

要望の多いお客様に多くの時間を費やすのは、他のお客様を軽んじることにもなります。要望が多くなかったという理由だけで、少ない時間しか接触できないのですから。

これでは、会社ごっこをしているのと何も変わりません。

そこで、より多くの利益をもたらして頂けるお客様への対応を増やすことが、効率的ということになるでしょう。

お客様全ての要望を安請負していたら、時間が足りなくなり、結局は全てのお客様の信頼を裏切る結果にもなります。

お客様の強い要望であれ、今それを引き受けるべきなのかどうかを考え、状況に応じて対応することを目指すべきでしょう。

そうすることがお客様の役に立てる本来の姿勢と言えます。

やむを得ず引き受けるなら、しっかりと恩を売ることも忘れてはいけません。

そうすることで、お互いがWIN-WINの幸せな関係を築けるからです。

西野浩輝写真マーキュリッチ代表取締役
西野浩輝
「人は変われる!」をモットーに年間150日の企業研修をおこなう教育のプロフェッショナル。トップセールス・経営者・外資系勤務など、これまでの自身の経験を活かして、グローバルに活躍できるプレゼンター人材の輩出に取り組んでいる。
西野著書写真

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