from 西野浩輝

マスクをする生活が「ニューノーマル」になってから、ずっと気になっていることがあります。

それはマスクをしていると、人から見られているという意識が薄くなってしまうせいか、無表情の人が多いこと。

プレゼンテーションの場面でも、「この人は機嫌が悪いのかな」「やる気がないのかな」と感じてしまうぐらいに、無表情で仏頂面の話し手が目立ちます。

もしかしたら「マスクをしていれば、相手には目元しか見えないから表情なんて伝わらない」と思っている方もいるかもしれません。

それは大いなる誤解です。

マスクをしていても、笑顔がどうかはちゃんとわかる

例えば今度スターバックスに行く機会があったら、ぜひ店員さんの表情に注目してみてください。時節柄マスクをしているでしょうが、明らかに笑顔で対応してくれていることに気づくと思います。

要は、マスク越しでも笑顔は一目瞭然で伝わるわけです。

もし「スタバってほかのカフェに比べて、何か雰囲気がいいんだよな」と感じたら、それはきっと店員さんのマスク越しの笑顔のおかげでもあるでしょう。

そしてもう一つスタバの雰囲気が心地よい理由が、店員さんが発する声も「笑顔声」になっていることです。

人間の体のつくりはおもしろいもので、能面のような無表情で話すと、声も抑揚のない能面のような声になります。逆に笑顔で話すと、声も「笑顔声」になるのです。

プレゼンでは、表情だけでなく声の質によっても聴き手に与える印象が大きく変わってきます。

マスク越しにプレゼンをするときには、無表情になりがちだからこそ、「笑顔+笑顔声」をぜひ意識しておきたいところです。

マスク越しで笑顔を伝えるために

ではスタバの店員さんのように、「マスク越しでも伝わる笑顔」を作るためには、具体的にはどうすればいいのでしょうか。

ポイントは、口角を上げることです。

「口角を上げても、マスクで隠れてしまうから見えないのではないか?」と思われるかもしれませんが、実はそうではないのです。顔の筋肉は口角を上げると自然と目尻が動くようにできています。この動いた目尻によって「この人は笑顔で話しているな」と相手にも伝わるわけです。

また、口角を上げて話すと、先ほどお伝えした「笑顔声」になります。

実は歌手の方は、歌うときにはみなさん口角を上げています。そのほうがよく響き、張りのある声になるからです。プレゼンテーションでも、「響く、張りのある声」で行った方が印象が良く、インパクトも大きいのは当然ですよね?

ただし、いくら笑顔が大事だといっても、プレゼン中にずっと笑顔を作りっぱなしというのはかなり不自然です。問題点について話しているときには眉を少しひそめて深刻そうに話す一方で、解決案や未来のビジョンについて話しているときには笑顔で話す。

このように、表情にメリハリをつけながら話すようにしてみてください。

無表情でプレゼンをしている人が多い中でのあなたの「マスク越しの笑顔」は、きっと際立った印象を聴き手に与えることができるはず。

ライバルに差をつける大チャンスです!

西野浩輝写真マーキュリッチ代表取締役
西野浩輝
「人は変われる!」をモットーに年間150日の企業研修をおこなう教育のプロフェッショナル。トップセールス・経営者・外資系勤務など、これまでの自身の経験を活かして、グローバルに活躍できるプレゼンター人材の輩出に取り組んでいる。
西野著書写真

西野浩輝プロフィールはこちら