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from 西野浩輝

私が最近、海外に目を向けるようになっている理由

私は2013年の7月と10月、シンガポールに出張してきました。現地で働く日本人ビジネスパーソンを対象としたセミナーの講師を務めるためです。実は10月のシンガポール行きでは、セミナー以外にもうひとつ目的がありました。

それは海外の第一線で活躍している日本人ビジネスパーソンに、インタビューをおこなうこと。

いわゆる「グローバル人材」と呼ばれる人たちは、何を考えながら日々仕事に取り組んでいるか。日本とは違うビジネス環境で働く中で、どんな問題に直面し、それをどう乗り越えていったか。そしてどのような能力やマインドを磨くことを心がけているか。
こういったことについて、彼らから直接話をうかがってみることにしたのです。

今回は約1週間の滞在期間中に5人のグローバル人材にお会いし、1人あたり1時間半から2時間程度の時間をかけて、じっくりインタビューをしてきました。みなさん快くインタビューに応じてくださり、個人的なエピソードまで含んだ、かなり深い話を聞くことができました。

こうしたインタビューは、今回が初めてではありません。まだ人数はそれほど多くありませんが、2年近く前から取り組んでいます。そして今後も続けていくつもりでいます。

私がグローバル人材にインタビューすることにしたのは、彼らの経験や蓄積が、これから海外で働くことになるビジネスパーソンにとって、必ず役に立つものになると思うからです。

海外に行けば、言語も文化も習慣もコミュニケーションのスタイルも、すべてが日本とは異なる環境の中で働かなくてはいけません。そんな中で、残念ながら精神的に参ってしまうビジネスパーソンも少なくありません。

しかし一方で、日本国内で働いていたときと同じように、あるいはそれ以上に、能力を発揮してたくましく活躍しているビジネスパーソンもたくさんいます。

グローバル人材へのインタビューを通じて、実現したいこと

そこでグローバル人材へのインタビューを通じて、世界で活躍できるビジネスパーソンになるためのプロセスや条件を分析し、それを体系化、ノウハウ化できないかと私は考えています。

そして体系化、ノウハウ化した成果を

「世界で活躍できるグローバル人材育成プログラム」

といった研修プログラムのかたちにして、みなさんに提供できないだろうかと構想しているわけです。

ただし体系化、ノウハウ化にはもうしばらく時間がかかりそうです。ですのでこの取り組みについては、成果が見えてきた段階で、またいずれみなさんにご報告いたします。ちなみにグローバル人材絡みで話を続けると、私自身も今後は、自分の活動をもっとグローバルにしていきたいと考えています。

グローバル化の流れの中での挑戦

実は現在シンガポールで、私が講師となって、ローカル向けにプレゼンテーション研修をおこなう企画を検討中です。

つまり日本人対象ではなく、現地の人を対象にしたプレゼン研修の講師を私が務めるわけです。言語はもちろん英語でおこないます。

これは私にとって、とてもチャレンジングな経験になりそうです。日本人は世界中の人から「英語が下手」、「プレゼンが下手」と思われています。そうした中で、日本生まれの日本育ちである私が、海外の人を相手に英語でプレゼン研修の講師を務めるのです。

研修が開催されるのは、順調に行けば来年の3月ぐらいの予定です。いったいどうなるのか、今からワクワクしています。
これについても、またいずれみなさんにご報告いたします。

こういう話をしていると、グローバル化の流れの中で、日本のビジネスパーソンや、私自身を取り巻く環境に、大きな変化が起きつつあるのを感じます。この変化をチャンスを捉え、楽しんで生きていきたいものです。