他人の指摘以上の効果が期待できる『自分自身を客観的にみつめ営業トークをブラッシュアップ』させる方法 

from 西野浩輝

人前で話すことを職業とする仕事の中に、塾の先生なんていうのもあるのです。

その塾の先生を育てるために、研修をされている方とお話をする機会がありました。世の中には、いろんな研修があるんですね。しかしとても興味深いお話をお聞きしました。

人の意見を聞くことの大切さ

「君は話すときに、語尾に“ね”が付く癖があるから、付けないように意識してごらん」等とアドバイスして、「ハイ、わかりました」と返事が返って来るのになかなか直らない。

そんな簡単なアドバイスでもなかなか直らない人が多いそうです。

その理由は、実は語尾に「ね」を付けて何が悪いんだと、本人が心の中で反抗しているからなんだそうです。この本人が反抗しているというのが非常に厄介なんだそうです。

表面上は別として、自分では実は悪くないと思っている姿勢は、研修そのものを見事に否定することになるからです。

研修成果を期待するならば、先ずはアドバイスを素直に受け入れる姿勢が求められます。

客観的に自分を理解する

とはいっても、子どもではなく立派な大人なのですから、理由をきちんと説明し納得してもらうしかないのです。

語尾に「ね」がやたらと付くと、いかに聞き辛いかを納得させなければなりません。

そこで話している姿を映像に撮り、先ずは自分でそれを見て気付くことを書き出させるようにしているんだそうです。

そうすると、人に指摘される以上に素直に納得してもらえるそうです。

自分自身を自分の目と耳で客観的に理解できると、心の壁は無くなり、研修成果は飛躍的に向上するのだそうです。

営業マンがお客様の前でビデオカメラを回すことはできませんが、録音することはできそうですね。事前にお客様に「今日の会話を録音させていただいて良いですか?お客様とのスムーズな会話を目指すための勉強に使わせていただきたいのです」と許可を得ていれば問題ないでしょう。

自分のトークを客観的に聞くことができれば、新たな気付きを得られるはずです。人はマンネリになり易く、かつそれに満足しがちです。

新たな気付きを自ら求めることで、よりステップアップしましょう。

今までやってきたつもりが、実はできていなかったとか、早口だったと気付いたり、説明が下手だと思ったり・・・。

何か一つでも気付いて改善できれば、より営業マンとして成長できるのです。

 

西野浩輝写真マーキュリッチ代表取締役
西野浩輝
「人は変われる!」をモットーに年間150日の企業研修をおこなう教育のプロフェッショナル。トップセールス・経営者・外資系勤務など、これまでの自身の経験を活かして、グローバルに活躍できるプレゼンター人材の輩出に取り組んでいる。
西野著書写真

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